たまたま、私の飲んだお酒が流通過程などの状態が悪く低い評価になっているかもしれませんが、その点はご容赦ください。
今回は、先のおり酒とともに送っていただいた、かめ口一番という日本酒のレポートです。
まあ、ともかくうまい。黄金色の酒。それほどきつくない炭酸がいい感じ。濃厚で米の味がしっかりしているやや辛口のお酒。それは、とてもいい感じです。
只今、おいしい蕎麦とともに、このお酒を呑んでます。とてもいい感じです。これ以上語るは無意味でしょう。
理屈なんかどうでもよいのです。呑めばうまさはわかるでしょう。それで、いいのではありませんか。雄弁は銀、沈黙は金といいますから、この酒の前に多弁は無意味ですね。
銘柄 | 越の白鳥 かめぐち一番 生酒 (限定酒) |
アルコール | 20.0〜21.0度 |
蔵 | 新潟第一酒造株式会社 (新潟県東頸城軍浦川原村) |
製造年月 | H16/2 |
容量 | 1800ml |
値段 | 2000円 |
昨年の夏(2003/08/10〜17)、新潟に旅行に行ったときに、偶然みつけたお酒です。今回は、その新酒ということで、限定の生酒を送っていただきました。
昨夏、新潟でキャンプしながら飲みまくって、買って帰った分も、人に分けたりなんだりして、一瞬にしてなくなってしまった、わたしにとって幻のお酒です。なんでも、辛口のにごり酒という、いわゆる相反するものを、両立させたとんでもないお酒なのです。
ということで、届いた早々、呑んでみることにする。一口呑むと、昨夏の印象よりさらにおいしくなったように感じる。生の新酒独特の炭酸によるものであろうか。後味のさわやかさが増している。普通、にごり酒では、感じることのない爽やかさだ。じっくり味わうと、若干の醸造用アルコールの感じが残るが、本質的にこのお酒は料理を楽しみながら、みんなとわいわい楽しく呑むときに、話がすすめば、酒もすすむ。酒がすすめば、話もすすむという感じでのむ酒だと思う。その際に、そういった欠点はあまり気にならないと思う。もっとも、この醸造用アルコールの感じは熟成させて冷おろしの時期には、気にならなくなるレベルであると思う。もちろん、米の味はしっかりするし、にごり酒独特の濃厚さも併せ持つから、侮りがたい。
にごり酒であるからなのか、新酒独特の荒さがあまり際立たないのには、かなりびっくり。本気でうまい。
とりあえず、酒は純米に限るという人は呑まなくてよい。スペックでしか酒を判断できない人間も呑まなくてよい。安くてうまい酒がここにある、その幸せが判らない人間も呑まなくてよい。自分自身で酒をしっかりと感じとれれば、きっとうまいと感じるはずである。
この酒が、私はとても好きだ。蔵元から、わざわざ取り寄せたり、蔵元に買いに行ったりする酒は、世界でただ二つ。長野の五一ワインと、新潟の越の白鳥。いつまでも、このおいしさの続く蔵であって欲しいと願う。
おいしいお酒を、いつでも気軽に呑めるのは、人生最高の幸せ。その値段と味を生み出した人々に感謝である。
銘柄 | 越の白鳥 おり酒 生酒 (限定酒) |
アルコール | 19.6度 |
日本酒度 | +5.0 |
蔵 | 新潟第一酒造株式会社 (新潟県東頸城軍浦川原村) |
製造年月 | H16/2 |
容量 | 1800ml |
値段 | 1900円 |
以下はチラシのみに記載(通常販売分と思われる) | |
酸度 | 1.2〜1.4 |
アミノ酸度 | 1.0〜1.2 |
米 | 五百万石 一般米 65%精米 |
酵母 | 協会701号 |