たまたま、私の飲んだお酒が流通過程などの状態が悪く低い評価になっているかもしれませんが、その点はご容赦ください。
1999/12/01 白露垂珠(日本酒)
1999/12/01 五一ワイン(ワイナリー)
1999/12/01 信濃ワイン(ワイナリー)
1999/11/07 酒半(日本酒&雑記)
1999/10/25 黒牛(日本酒&雑記)
1999/10/23 天の姫(日本酒)
数ヶ月前に白露垂珠というお酒を初めて飲んだ。久しぶりに目からうろこが落ちた。日本酒という世界がまた広がった気がした。
そして、その白露垂珠の中では、店にあったうちで一番安いものを今回購入して飲んでみた。一升瓶で2000円強くらいだと、安心して毎日飲めるお酒になれるし、その蔵の酒を醸す姿勢(値段によって手の入れ方を変えるか否か)もわかるので、個人的には重視している。感想は「うまい」この一言に尽きる。確かに値段の高い酒と比べれば、いくらでも欠点が見つかるのであろうが、実際この値段でこの味はなかなか出会えないと思う。米の味をしっかり出して、濃醇甘口。味のバランスがとてもよく、値段的にもあまり量をきにせず飲める普段着のお酒。こういう蔵のお酒であれば、味の好き嫌いがあるとはいえ、安心して買うことができるし、人にも進められる。それにしても、今日はおいしいお酒に出会えて幸せだなあ.............
銘柄 | 白露垂珠 特別本醸造 |
アルコール | 15.5度 |
こうじ米 | 地元産美山錦55%精米 |
掛米 | 地元産美山錦58%精米 |
日本酒度 | -1 |
酸度 | 1.4 |
酵母 | YK9号 |
仕込水 | 月山伏流水 |
杜氏 | 金野松弘 |
蔵 | 竹の露 合資会社 (山形県 東田川郡 羽黒町) |
製造年月 | H11/10 |
容量 | 1.8l |
値段 | 2136円 |
今回の信州旅行で、まず訪問したのは五一ワインさんです。訪問したといっても、何本か試飲させていただいて、数本ワインを購入しただけなんですけどね。
ワイナリーにある店に入ると若くて美人の奥さんが、いろいろ試飲させてくれます。なんといっても、五一ワインの銘柄のうち(時期にも寄るのでしょうが)8割ほどの銘柄を試飲することができるので、自分にあった味のワインを購入することができるのがとてもうれしいです。この五一ワインは、昔、信州に来たときに買って以来、大ファンになってしまって、毎年信州に遊びに来ると一年分のワインを購入して帰っています。ワイナリーはこじんまりとしていて、あまり規模を追求せずに品質を保とうとしているのがわかります。場所は、塩尻駅から西へR19号を越えて、一面のブドウ畑の中、井筒ワインのはす向かいにあります。(井筒ワインさんは、用事がなかったので訪問しなかったのですが、とてもでかいカーヴ(ワインの熟成用地下室)を見学させてくれます。)
さて、肝心のワインの方ですが、赤は渋み、酸味ともに強めでしっかりとボディー感のある味に仕上がってます。白は甘めで芳醇な香りが楽しめます。全体的につくりがしっかりとして、製造者の良心をかんじることができるような気がします。また、単品種のワインも多く作っているので、葡萄の品種の違いを知りたい方にはお勧めです。
私の友人には五一のファンがいっぱいいますが、元凶は私です。(苦笑)
(個人的なお勧め)
シャトー五一(赤:720ml 2040円) | とてもボディー感があり、私の大好きなワインです。渋み、酸味が強く、濃い味の料理にも負けない力強さを持っています。 |
ゴールド(赤,白:720ml 1530円) | 値段的に気楽に飲めるのがよいです。赤は力強くボディー感があり、白は香り高く甘めな感じがします。 |
完熟ナイアガラ(白:720ml 1260円?) | 完熟させたナイアガラ(葡萄の品種)を用いて作られた甘く香りの豊かなワインです。ちょっと、値段が不正確です。(忘れてしまいました) |
訪問日 | 1999/11/28 |
社名 | 株式会社 林農園 |
住所 | 長野県 塩尻市 大字宗賀1298-170 |
今回の信州旅行で二つ目に訪問したワイナリーが信濃ワインさんである。ここも訪問したとはいっても何本か試飲をさせていただいたのと、カーヴ(ワインの熟成用地下室(最近完成したばかりらしい))を見せていただいて、ワインを数本買っただけです。
この信濃ワインは、かの有名な田崎真也が絶賛しているようです。(NHKでやっていたワイン教室みたいな番組でも確か信濃ワインを紹介していた。) ワイナリーの人の話では何度か訪れたこともあるようで、色紙も飾ってありました。ワイナリーはこじんまりとしていて、小学校の体育館?を改修したという古い木造の醸造所がとても印象的でした。それに対して、新しいカーヴは整然と樽が並んでいて、なんでも壁の中に水を通してカーヴの温度を一定に保つという凝ったつくりになっているようです。このワイナリーもこじんまりとした感じで、作り手との距離が近い感じがします。場所は、塩尻駅から西へ五一ワインの前の道を西の方にしばらくいったところにあります。
肝心のワインの方は、赤、白ともに軽いかんじで飲みやすいというのが印象です。特に白はドライ感が強く、私の好みとは少し違うのですが、明らかに一級品であると言えるでしょう。料理にあわせて楽しみたいものです。友人にデラックス(白)を飲ませてあげたら、絶賛してました。
(個人的なお勧め)
デラックス(白:720ml 1600円): 味はドライ感がつよく、フルーティーな香り。魚介類、きのこ料理とあわせるのには最適でしょう。
訪問日 | 1999/11/28 |
社名 | 信濃ワイン 株式会社 |
住所 | 長野県 塩尻市 大字洗馬783 |
大阪に住んでいるのに、大阪の酒はあまり飲まない。というのも、あまりおいしいお酒がないと今まで思っていたからなのだ。しかし、この酒半はおいしかった。
日本酒度-1というから、もっと甘口を想像していたのだが、あくまでも濃厚なやや甘口な味がする。猪口を口に当てるとややどろっとした、濃醇な原酒独特の感触があり、そして控えめであるが存在感のある吟醸香が鼻に抜ける。そして、酒そのものの存在感を維持したまま喉を通過していく。
なんか、こういうしっかりと味を引き出したお酒に出会うと、造り手の息遣いが感じられてうれしい。
銘柄 | 酒半 大吟醸生原酒(純米) |
アルコール | 18〜19度 |
酒米 | 兵庫県産山田錦48%精米 |
日本酒度 | -1 |
酸度 | 1.5 |
蔵 | 大門酒造 株式会社 (大阪府 交野市) |
容量 | 720ml |
値段 | 2480円 |
私の大好きなお酒「黒牛」である。今回飲んだものは、いつもより、ちょっと辛口に感じられました。同じ時に買ったお酒を夏に飲んだときよりも、すこし味にまとまりがでてきて落ち着いてきた感じがあります。こういうお酒の熟成からも季節の移り変わりを感じるのもよいものです。(原酒をのんだせいでしょうか)濃醇で、どちらかといえば味的には辛口系といったかんじでしょうか。でも、水で割ってあるもの(原酒ではないもの)はやや甘口と感じられるとおもいます。それから、この蔵は毎年飲み手を満足させるお酒を醸しているので、非常に好感をもっています。(余談ではあるのですが、蔵の近辺では黒牛のカップ酒を買うことができます。私の知る中で、日本一おいしいカップ酒です。)
話は変わるのだけれど、この黒牛というお酒にはいろいろと思い入れがある。一つには、私が日本酒の世界で、値段と味の関係(値段が上がれば味もあがる)から、あまり新しい発見がないので、もうこれ以上探索をやめようか.......と思っていたときに、友人の一人が紹介してくれたお酒で、この値段でこの味を出してくれるのは鮮烈であった。そして、もうひとつは、ある友人のことで、今は音信も途絶えがちであるのだけれど、黒牛を飲むと、その友人を思いだし、その友人を思い出すと、黒牛を飲む......。ということで、今日は久しぶりに黒牛をのんでしまった。
銘柄 | 黒牛 純米酒 本生原酒無濾過 |
アルコール | 18.0〜19.0度 |
蔵 | 名手酒造店 株式会社 (和歌山県 海南市) |
醸造年月 | H11/6 |
容量 | 1800ml |
値段 | 2780円 |
幻の酒米「神力」を使って醸した酒ということで、買ってみました。味も香りも控えめで、バランスのとれた感じがあって、CPも妥当な線であると思います。どちらかといえば、濃醇甘口系といった感じがしますが、平均的な味であるようにおもわれます。酒米が古い種ということもあって、若干雑味が多いように思えるひともあると思いますが、個人的にはそれも酒米の個性と感じられ、好感が持てます。全体的に抑え目で、控えめな印象があり、酒米の個性を生かしてうまくまとめてあるように思います。
銘柄 | 天の姫 純米吟醸 |
アルコール | 15.5度 |
酒米 | 天津神力50%精米 |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 1.3 |
蔵 | 河村酒造 株式会社 (福井県 丹生郡 清水町) |
醸造年月 | H11/7 |
容量 | 720ml |
値段 | 2100円 |